2012年4月27日金曜日

ポロック展を見に行く

雨の中、現代美術の講義の宿題である、美術展を見に行く。
国立近代美術館で実施中の、「生誕100年ジャクソン・ポロック展」。
 

宿題・・・というような機会がなければ、ついつい、見たい展示会も先送りになることが多いので、こういう機会が得られることもRSSC通学のひとつのメリットかな・・・。





ポロックの初期から成熟期までの作品が、年代順に展示されていました。作家の苦悩や、それを乗り越えた時の作風の変化など、興味深かったです。でも、生涯を通して、一環したテーマを感じ、先日知った、「作家は処女作に向かって成熟する」という亀井勝一郎氏の言葉を思い出しました。

2012年4月26日木曜日

歓迎パーティ

今日は、大学側主催で、新入生の歓迎パーティをしていただきました。
全員が集まるのは入学式以来ですが、熱気があって、笑いにあふれていました。
みんな、いろいろな人生をかかえ、それぞれの思いで、ここにいるのだなあ・・・と思いました。
それぞれにとって、実り多い1年になりますように。

2012年4月23日月曜日

若い学生さんたちの未来を思う。

今日は雨の中の通学。
これまで意外と気が張っていたのか、少し疲れが出てきた感じ。私は、仕事もしながらなので、案外きつい。

90分授業を夕方から夜にかけて3コマ受ける日などは、帰宅後、ソファーに横たわっているうちに、うとうとしたり。でも、授業は、刺激的なものもあり、ためになっています。

さて、一言でシニアと言っても、私たち比較的若目の層、定年まで勤め上げて退職した団塊の人たち、その上の人たち・・・など、(一概に世代論だけでは切れないのだけど)少しづつ違いがあると感じています。そういうところも、勉強になります。日本の経済低迷状況や、それに伴う社会状況の変化のあおりは、世代を追うごとに、厳しくなっていることも実感します。


また、中にはまだ幼さの残る顔も見られる一般の若い学部生たちに混じって通学していると、彼らの将来はどうなっているだろうと、ついつい考えてしまいます。60歳まで勤め上げて、定年になって、退職金や、なんとか生活には困らないくらいの年金をもらって、そのゆとりでシニアのための大学に通う・・・なんて人生は、おそらく彼らの多くにはないだろうな・・・と。

もちろん、その代わりに、会社に滅私奉公などということをしなくても、もっと自由に柔軟に、さまざまな選択肢がある時代になっているだろうし(ならざるをえないとも言えるが)、情報も多く、ある意味では、もっと豊かな人生設計ができるのかもしれません。世界にも道は開かれています。でも、それは、個人個人の能力が、よりシビアに問われると言うことでもあり、なかなか厳しいなあ・・・と心が痛みます。

2012年4月19日木曜日

初めてのゼミ

セカンドステージ大学のカリキュラムの中核となるゼミは、前期・後期を通して、行われます。
私は、幸い第一希望のゼミに入ることが出来ました。先生は、社会学部で老年学などを教えていらっしゃる教授。セカンドステージ大学の設立にも、かかわってこられたようでした。

来るべき未来予測をやや悲観的にとらえつつ、そこに希望を見出していけないものかと、プリミティブに悩んでいらっしゃるようにも見え、純粋だなあ・・・と感じました。いろいろ、吸収させてもらうおう。


11名で、うち男性2名という女子ゼミ。今日は、自己紹介とか、役割を決めなどで、時間が過ぎました。次回からのテキストも購入。社会学分野で注目されている、質的研究法に関するもの。

通い始めて1週間ですが、「セカンドステージ大学」が何をめざしているのかが、少しわかりかけてきました。多分、一般に言う、何かを学ぶための生涯教育機関とは、かなり違うところをめざしているのだと思います。

OGのY子さんから、「立教は、昔から社会学系は力を入れている」と聞きましたが、もしかしたら、何らかの社会学的な実験の意味も含めて運営されているのではないかなぁ・・・と、感じます。(あくまでも、現時点での、個人的な感想ですが)
そうだとすれば、その実験に参加できると言うことは、とても貴重な機会。より、コミットしつつ、参加メンバーの私たちも、よりよいセカンドステージ大学への発展に、お役に立てるようにしていきたい、それが自らの今後の人生を考えることにもつながるのではないかと思っています。

ゼミのあと、何人かのメンバーと軽く食事。ちょっと、親睦が図れたかな。
1年間、お世話になるので、協力してやっていきたい。





2012年4月16日月曜日

週も新たに、新しい講義が始まる。

今週から、本格的な通学が始まります。私は、週3日の通学です。

今日、新しい講義が2つ始まりました。
ひとつは、「セカンドステージとソーシャルビジネス」、もうひとつは、「現代美術に親しむ」です。
その雰囲気をご紹介します。


2012年4月12日木曜日

初講義

今日は、私にとっては初講義。2コマを受けました。

学食デビュー

待ち合わせしたY子さんと授業の前に学食でランチ。レトロな空間は、私の学食のイメージを大きく一新してくれました。立教OGのY子さんによれば、都内学食ランキングベスト3に入るのだとか。さもありなん。

選んだのは、スペシャルプレミアムランチ。450円で、めちゃおいしい。Y子さんのスペシャルパスタランチもおいしそう。
やたら、スペシャルとかプレミアムとか、 がんばってる感満載の、ほほえましいネーミング。
心していただこう・・・という気になる。
サービス業は、こうでなくっちゃ!







さて、腹ごしらえも終わり、いざ、教室へ。今日は、かなり期待の授業の日なので、気を引き締めて!その授業内容を、以下でご紹介します。

2012年4月11日水曜日

授業前日

ひと足早く通学開始のY子さんからのメールによれば、講義はめちゃくちゃ楽しかったそう。休憩時間に、携帯に教室からの写真を送ってくれました。


Y子さんは、週5日、みっちり通学するカリキュラム。行動的でパワフルな女性です。
私は今日は、オフィスに出勤。明日は、いっしょの講義なので、会うのが楽しみ。

2012年4月9日月曜日

メディアガイダンス&履修届け提出

朝、メディアガイダンスに出席。キャンパス内のITネットワークやポータルサイトの利用、学内のIT設備の利用の仕方などの説明がありました。

IDが発行され、学内ではwifiも使えるし、パソコンルームやプリンター利用などもOK。情報ポータルにログインすれば、履修に関する情報なども集約されているとのこと。おまけに、パソコン教室もいろいろ開催されていて、無料で参加できる。

オフィスなどのアプリケーションの使い方だけでなく、ウエブコンテンツの作り方や、統計解析ソフトの使い方講座などもあり、私たちの学生時代とは大違い。いまの学生にとってはこれが日常なのだから、そのうちデジタルデバイドなんて言葉もなくなるのかな。

しかし、学校も、これだけの環境やシステムの維持コストは大変だろうなあ・・・と、ついつい職業意識が働いてしまう(笑)


メディアガンダンスの後、事務局に立ち寄り、あらかじめ書き込んできた履修届けを提出。悩んだ末に私は、前期は週3日の通学プラン。仕事の時間の確保と、無理せず余裕をもったペースにすることにしました。

事務局に面接の時の教官がいらしゃって、少し立ち話。その後、仕事のためオフィスに向かいました。3日後には授業が始まります!

2012年4月7日土曜日

履修ガイダンス

履修の仕方の説明の日。かなり早めに行ったつもりなのに、もう8割方席が埋まっていました。う~ん、シニアはまじめ。見た感じ、団塊世代とか、ややその上の世代が中心かな。私は、この中では若輩者って感じじゃないかと思えます。


ガイダンスでは、修了要件や単位のとり方などの説明に加え、ゼミ担当教授からそれぞれのゼミについての説明がありました。ゼミは必須で、しかも通年科目。ひとつの目玉とも言え、みんなの関心も高そうです。でも、各ゼミには人数制限があり、第4希望までを申請するようにとのこと。つまり、希望通りのゼミに入れるかどうかは分からないってこと。これは、すごく悩ましい。

でも、ゼミ担当教授の専門分野にかかわらず、どのゼミになっても、自分のテーマは自由に設定していいとのこと。私は社会学系、特にNPOなどの市民活動に関するゼミが希望だったのですが、「それなら専門分野は違っても人柄に惹かれた教授がいいかなあ・・・」とか、「これまで、あまり関心や経験のなかった分野を選ぶのもあり?」などという気もしてきたりで、しばらく悩みそうです。

働きながら学びたい方へ。参考情報。

授業はすべて15時以降開始。カリキュラムも、仕事と両立しやすく組まれていると思います。(私も、セーブはしますが、仕事は続けます。)
例えば。修了に絶対必要な必修科目とゼミは木曜に固められている(16時40分~必修、18時30分からゼミ)ので、木曜の午後は仕事を休み、15時からの選択科目をもうひとつとってしまいます。そうすれば、あと1日、午後の時間をやりくりして講義を受ければ最低の修了要件を満たせます。
また、夏季集中講義もいくつか用意されているので、夏休みなどを利用して単位をとることもできますよ。(来年も、そうとは保証できませんが)

その他、あまり細かいことをここに書くのは控えますが、いろんな観点から、シニア層の状況の理解のもとに、参加・修了しやすくする配慮がされていると感じました。
タイムシフトのあるようなお仕事の方は難しいかもしれませんが、多少時間の融通が利くのであれば、十分両立は可能だと思います。

もちろん、定年後の方など、お時間に余裕のある方は、毎日通学できるだけの講義が用意されています。さらに、学部生といっしょの全学共通カリキュラムも受けることができ、一部はセカンドステージ大学修了単位への振り替えも出来ますので、たっぷり勉強したい方は、かつての大学時代と同じくらいの感じの予定も組めるのではないでしょうか。


2012年4月3日火曜日

入学式

今日は入学式がありました。場所は学内のチャペル。
地方の公立高校から、国立大学に進んだ私は、私立大学の雰囲気にはあまり縁がなく、ましてミッションスクールのカルチャには始めて接しました。

最初にパイプオルガンの演奏がありましたが、きいているうちに、少し涙ぐんでしまい、そんな自分に少し困惑。自分では意識していなかったけど、結構、人生つらかったのかな・・・なんて思いました。それと、「場の力」ってありますね。私は無宗教ですが、なんだか、少し信者の方の気持ちが分かった気がしました。


吉岡学長のお話もよかったです。

印象に残った話。その1
可能な限り遠いところから、自分を位置づけ直してみる。

セカンドステージ大学での学びは、若い頃の学生時代の学びとは違い、既に身につけた知識や経験を、自分自身を超えたより広い文脈の中で、もう一度位置づけ直すためのもの。例えば、宇宙というスケールから自分を見つめてみるなど、可能な限り大きなスケールの中に自分をおいて、自分自身をとらえなおしてみることがシニアの学びだ、と言うお話がありました。

ビジネス生活中心の何十年。考えてみれば、今日のこと、明日のことで精一杯だったかもしれません。いつも、身構えていたような・・・。

もちろん、それはそれで充実感もあり、経験にもなり、自分の成長にもつながり、何より挫折という貴重な体験もすることができました。

でも、今からを考えれば、いつまでもこれまでと同じやり方でパフォーマンスを発揮することは難しい。社会の一員として、もう少し成熟した生産性をもてる人間にならなければならない。そう考えていた私には、「自分自身を超えたより広い文脈の中で、もう一度位置づけ直す」という言葉に、これからのヒントを得た感じがしました。



印象に残った話。その2
大学の、アジュールとしての役割。

アジュールはフランス語で砦という意味で、概念的に言えば「超法規的な場」であり、具体的には駆け込み寺、シェルターなどもそのひとつ。
東日本大震災の際に立教大学がキャンパスを一般に開放し、人々を受け入れた時の経験を踏まえ、大学が持つアジュールとしての役割の重要性についてのお話がありました。

私は、この概念を十分に理解は出来ていないかもしれませんが、「法より生存権が優先する」ということ、緊急時には、法からも独立した逃げ場が必要だという意味に受け取れました。それは、震災などの自然災害時の逃げ場というだけではなく、さまざまな社会問題からの逃げ場でもあり、人が生きるうえでの「生」そのものの逃げ場にもつながるものではないか、と私は勝手に解釈しました。もちろん、「逃げ場」というのは後ろ向きな意味ではなく、前向きな再生のための独立区のような感じです。

そして、そう考えれば、これは、なんとシニア層にぴったりな言葉ではないでしょうか。人生の転換期には悩みや問題がつきまといます。アイデンティティが危うくなったりもします。
そのような観点から見れば、セカンドステージ大学は、人生のステージ切り替えををスムーズに行うための、シニアにとってのアジュールではないか。単なる生涯教育機関ではなく、生き方のシフトをしなければならない転機、難しい時期を乗り越えるためのアジュールではないか。そう思えてきました。

そして、そう考えれば、今日、ここで新しいスタートを迎えている自分の選択が、より深みと意味を帯びてくる気がして、どんな結果にしろ、自分の選択を前向きに生かそうと心をあらたにしました。


入学式の後は、事務室で学生証と履修関係の資料を受け取り、今日はおしまい。

たまたまエレベーターに乗り合わせたY子さんと知り合いになり、ランチをいっしょに。午後は、オフィスで仕事なのに、お祝いだからとグラスワインをいただいてしまいました!

年代も、長年仕事をしてきたキャリアも似ていて、いい友人になれそうな予感。

今日は、全国的に、春の嵐のような大荒れの天気でしたが、私のスタートはまずまず好天に恵まれました。