2012年4月27日金曜日

ポロック展を見に行く

雨の中、現代美術の講義の宿題である、美術展を見に行く。
国立近代美術館で実施中の、「生誕100年ジャクソン・ポロック展」。
 

宿題・・・というような機会がなければ、ついつい、見たい展示会も先送りになることが多いので、こういう機会が得られることもRSSC通学のひとつのメリットかな・・・。





ポロックの初期から成熟期までの作品が、年代順に展示されていました。作家の苦悩や、それを乗り越えた時の作風の変化など、興味深かったです。でも、生涯を通して、一環したテーマを感じ、先日知った、「作家は処女作に向かって成熟する」という亀井勝一郎氏の言葉を思い出しました。

また、作品とは別に、額装や作品配置のセンス、そして壁に直接書かれたいくつかの言葉など、展示全体の調和、企画がすばらしく、キュレーターが、すごい人なんだろうなと思いました。
作品製作中の記録ビデオも上映されていて、これも面白かったです。


ポロックは、「これは絵なのか?」と自らも問ったそうですが、動き回りながら、刷毛やコテで空中から塗料を滴らせたり、線を描たり。まるでなりゆきまかせで作品ができていくようにも見える手法ですが、絵具のたれる位置や量はちゃんとコントロールしているようです。日本の書家が、床に置いた大きな紙に、太い筆で、即興的に書を書いていく・・・ああいう感じです。実際、いくつかの作品には、日本的なものを感じました。

下の写真は、ポロックのアトリエを再現したコーナー。ここだけは撮影が許可されていたので、撮影しました。


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