2012年5月22日火曜日

「立教セカンドステージ大学」のいいところ

初夏になり、教室の窓から見える、プラタナスの緑がとてもみずみずしく、きれいです。

しばらく通ってみて、立教セカンドステージ大学の、いいと思う点を、あらためてまとめてみました。これまで書いたことと重複するところもあり、またランダムになりますが、思いつくままに・・・。




●シニアのための本格的なキャンパスライフ
1日だけの市民講座やオープンカレッジではなく、単位取得やゼミなど、きちんと体系化されたシニア層のための学びの「場」です。区分としては生涯教育機関であり、学校教育制度に準拠するいわゆる大学ではありませんが、最近では文科省も注目しているとか・・・。


●ビジネスとしての展開ではない。
少子化で子供が減り、学生も減少。大学経営も大変です。そのため、シニアも「顧客」として取り込んでいくことで、経営を安定化させる・・・そんな発想もありうるかもしれません。
でも、立教セカンドステージ大学は、そういうものとは別の理念で運営されているように感じます。授業料も安いですし、おそらく利益はあまり出ていないでしょう。多くの先生方は、ボランティアベースのようです。 それでも、このような取り組みをしているのは、やはりミッションスクールならでは、なのかもしれません。
スキームとしては、同じようなスタイルの取り組みは、どこの大学でもできるかもしれませんが、本当に理想をもって継続的に試行錯誤しながらよりよいかたちをめざしていけるか・・・と言えば、なかなか難しいのではないかと思います。
立教セカンドステージ大学は、先生方や事務局の方々が、理想を持ってやっていると感じます。もちろん、課題や改善した方がいいと思えるところもありますが、それにも向き合いながら、年々、進化していくのではないかと思います。


●シニアに関心の高い講座が用意されている。
死について学ぶ授業や、社会老年学に基づく授業など、シニア層にとって、関心の深い科目が開設されています。また、リベラルアーツを建学の精神とする立教らしく、教養科目もとても面白いです。学部の教授だけでなく、ビジネス界やNPOなどの現場で活躍されている方など、多様で魅力的な先生方が授業を担当しています。


●若い学生さんと空間を共有できる。
講義やゼミなどのカリキュラムはシニアのために組まれたものですが、教室や図書館、学食など、インフラは立教大学の学生さんと同じ環境を利用します。若い学生さんに混じって通学すると、なんだか、気持ちが若くなります。一部の授業(全学共通カリキュラム)を学生さんたちといっしょに受講することもできます。私は全学共通カリキュラムは受講していませんが、受講している方の話を聞くと、ライフスタイルや感覚が私たちの学生時代とはかなり違う。。。なんてこともわかって、時代の変化を感じることができます。


●アクセスがよく、通いやすいです。

セカンドステージ大学は、立教大学池袋キャンパス内で開校。都内なので、交通も便利で通いやすいことは、実際に通学してみて、とても快適だと思います。
また、こじんまりとして落ち着く、レトロなキャンパス空間は、シニアにもなじみやすいと思います。
東京の私立のミッションスクール・・・というのは、私には何から何まで初体験でしたが、環境に戸惑うことはありませんでした。


●受講生による自主的活動や行事運営
セカンドステージ大学では、受講生を単に教育の対象者として捉えるのではなく、その社会経験を尊重しながら、受講生も主体となって、授業やゼミを運営していくという視点を大切にしているようです。ニュースレターづくり委員会や、クリスマスなどのイベント企画委員会など、さまざまな委員会活動があり、受講生が参加します。受講生に過度な負担がないように事務局でうまく枠組みをつくりながら、受講生の自主性を促す・・・そんなしくみができていると感じます。


●仕事との両立もスムーズ。

全学共通カリキュラム以外は、すべて15時以降の開講です。必要単位は、週2~3日の通学で取得できますし、必修科目とゼミは木曜16時40分以降に続けて開講されます。働きながら通学している方も結構いますし、中には、お仕事をもちながら、遠方から週2日泊まりで通われている・・・なんて方もいらっしゃいます。
(昨年のアンケートデータによると、52%が退職後の方、42%が仕事をもちながら通学されていました)


●ハードルは高くない

大学や大学院への入学に比べると、門戸はずっと広いですし、単位取得もそれほど大きな負担はありません。学費も良心的だと思います。
受講生には大学を卒業し、社会人として長く働いた方が多いですが、中には、大学に行けなかったので、あらためて学んでみたいという方もいらっしゃいます。1年だけ(専攻科に行けば合計2年)ですし、大学卒業資格は得られませんが、キャンパスライフの雰囲気を体験したり、基本的な学びの経験は十分できると思います。


以上、最大公約数的なまとめです。すべてが「いいところ」かどうかは、個人個人の目的やタイプにもよると思いますが、今後、入学を検討される方に、多少ともご参考になればと思います。

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大学院に行くか?RSSCにするか?

6 件のコメント:

  1. このコメントはブログの管理者によって削除されました。

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  2. とても解りやすくまとまっていますね(*^^*)

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  3. ありがとうございます!

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  4. セカンドステージ大学についていろいろ探していましたが、すごく参考になりました。
    シニアの学校って年寄りくさくはないのか?とやや心配でしたが、こんなにネットを使える方もいることがわかりました。
    貴重な情報、ありがとうございました。

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  5. このブログを見て、現在立教セカンドステージ大学に通学しております。
    今日はゼミで終了論文について、3名から現状報告がありました。ゼミ生同士が厳しく、かつ暖かい建設的議論を戦わせました。その後は討論の時間不足をカバーする、お決まりの意見交換懇親会を池袋駅近くの居酒屋で開催しました。私の「学び直し」の背中を押してくれてありがとうございました。

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  6. コメントありがとうございました。終了論文の中間報告会、なつかしいです!
    こんなブログが、背中を押すお役に立てたのならうれしいです。
    ごていねいに、どうもありがとうございます。後期はあっという間です。良い論文を仕上げてください。

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