2012年4月23日月曜日

若い学生さんたちの未来を思う。

今日は雨の中の通学。
これまで意外と気が張っていたのか、少し疲れが出てきた感じ。私は、仕事もしながらなので、案外きつい。

90分授業を夕方から夜にかけて3コマ受ける日などは、帰宅後、ソファーに横たわっているうちに、うとうとしたり。でも、授業は、刺激的なものもあり、ためになっています。

さて、一言でシニアと言っても、私たち比較的若目の層、定年まで勤め上げて退職した団塊の人たち、その上の人たち・・・など、(一概に世代論だけでは切れないのだけど)少しづつ違いがあると感じています。そういうところも、勉強になります。日本の経済低迷状況や、それに伴う社会状況の変化のあおりは、世代を追うごとに、厳しくなっていることも実感します。


また、中にはまだ幼さの残る顔も見られる一般の若い学部生たちに混じって通学していると、彼らの将来はどうなっているだろうと、ついつい考えてしまいます。60歳まで勤め上げて、定年になって、退職金や、なんとか生活には困らないくらいの年金をもらって、そのゆとりでシニアのための大学に通う・・・なんて人生は、おそらく彼らの多くにはないだろうな・・・と。

もちろん、その代わりに、会社に滅私奉公などということをしなくても、もっと自由に柔軟に、さまざまな選択肢がある時代になっているだろうし(ならざるをえないとも言えるが)、情報も多く、ある意味では、もっと豊かな人生設計ができるのかもしれません。世界にも道は開かれています。でも、それは、個人個人の能力が、よりシビアに問われると言うことでもあり、なかなか厳しいなあ・・・と心が痛みます。



世代間、世代内あらゆるフェーズで格差(と言う言葉は好きではないのですが)が、拡がっていくのはさけられそうにありません。それが、資本主義の本来の姿で、これまでがラッキーだったのだ・・・いう人もいますが、それにしても、想像するだに厳しい時代です。もちろん、少し生まれるのが遅く、勝ち逃げ世代には間に合わなかった私自身も、その厳しさと対峙していかなければなりません。

でも、パラダイムシフトが必要と言われますが、 私たちみたいに長く生きて、成長時代も体験してしまった世代にとってそれは難しいことですが、最初からそんなものはなかった若者たちの方が、先に、成熟社会にフィットしているのかもしれませんね。心配すべきは、若者のことよりも、自分たちのことかも。


ワークス研究所(リルート)が、2011年度の研究テーマ「未来予測2020」の一環として、2020年の労働市場や失業率、産業構造の予測を行い、その結果をまとめた報告が公開されていますが、その一部を紹介すると次のようになっています。

トレンド予測
・人あまりで働ける人が減り、特に男性失業者が増える
・若年層の失業率は低下し、中高年は増える
・専門職、技術職、サービス職が増加
・男性の若年正社員が大幅に減少する

未来の働き方のシナリオ
・集団で海外に出る「グローバル出稼ぎ」が現れる
・ミニジョブを掛け持ちするハイスキルワーカーが増える
・社員のほとんどが「部長」という会社が生まれる
・見た目が若く、能力を持ったスーパーシニアが活躍する

(関心がある方は、こちらに詳しく書いています。)


2020年ってもうすぐですよね。今の学生さんが卒業して社会人として歩き始めた最初のステージ。未来とは言えないくらい近いです。
そして、実際に、上記に上げたような動向は私のまわりでもたくさん見られますので、確実に、そっちの方向に流れているのでしょう。

そんな彼らのために、年長者は、何か出来るのだろうか?と、考えてしまう今日この頃です。




0 件のコメント:

コメントを投稿

いただいたコメントは管理者が確認してから公開させていただいています。内容により、掲載させていただかない場合もありますので、ご了承のうえメッセージをお願いします。