2012年6月1日金曜日

キャンパスで、一句。

今日は、キャンパスで作った、俳句をご披露させていただきたいと思います。


この前の投稿でも、写真をご紹介しましたが、10号館3階の教室の窓の向こうには、いまの季節、みずみずしい緑のプラタナスが一面に茂っていて、まるで緑の額縁のようです。
先日、その教室での授業の後、少し窓を開けて、そっと、プラタナスの一枝を手折っている人がいました。あまりにきれいだったので、持ち帰って飾りたくなったのでしょうか?

つられて私も、隣の窓をあけて下を眺めてみると、教室の移動なのか、緑の合間から、小道を歩いていく若い学生さんたちの姿が目に入りました。
プラタナスの緑と学生さんたちのまぶしいような若さ。それが重なって、一瞬の絵画のように見えました。


病葉(わくらば)というのは、病気や虫のために変色した葉のこと。特に、夏の青葉の中にまじって、赤や黄色に色づいている葉っぱのことを言い、俳句では、夏の季語のひとつです。


やがて、夏が進むにつれて、緑の中には病葉が混じってきます。でも、それが、病気や虫のための変色であっても、病葉は病葉で、美しいものです。
同様に、学生さんたちも、これからの人生で、いろいろな苦労や挫折に出会っていくことでしょうが、その苦労や挫折は、きっと人生の彩を深めてくれるでしょう。

でも、今はまだ、病葉の1枚もない清清しい緑がそこにあり、きっと人生という言葉さえまだ意識することはないだろう、まっすぐな若者たちがそこにいます。
私たちにもあった、そんな時代への愛おしさをこめて。窓辺からの風景を、詠んでみました。

若者たちにとって、決して、希望に満ちているとはいえない、今という時代。
どうか、いい人生を!と、祈らないではいられません。

1 件のコメント:

  1. 若い人への想いを、プラタナスになぞらえる。。。その感性が素敵です。

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